北海道　No.01
　　　　　　　(1979/09/10)

朝、「やっぱり連泊にします」といいに行くために、不慣れな大船から本館への道を歩いていたときのことです。 何か忘れてる。なんかちょっと話が違うって思ったんです。 野中温泉で「桃岩荘に行く」って決めたとき、何故２泊の予定だったのか？ 財布を見ると、まだ２０００円くらい残っています。十分にもう１泊できます。 もちろん、東京に着くまで食事はできなくなるけど。 でも、何でそんなに余裕があるんだろう？って思ったら、気がつきました。 島抜けのための舟代のことを忘れていたのです！ 舟代（確か１５００円くらい）を払ったら、もう数百円しか残らないではないですか！ そう言うことだったわけです。はなっから、３泊なんてできるはずがなかったのでした。 本館の手前から、スリーピングシーツを取りに大船に引き返すのでした。 島抜けをするために８時間の連中と香深に着いたときに「さざなみ」でジャンボソフトを食べよう！と誘われました。 ジャンボソフトを食べなければ、パンを２個買えます。 でも、それでもやっぱりジャンボソフトを食べに行ったのは、ここに心残りがあったからでしょう。きっと。 そして、ヘルパーと島に残る唯一の８時間の仲間に初めての「見送り」をしてもらいながら、島を離れたのでした。 来年は、北海道ではなく、ここに来よう！なぁんて心に決めたりしながらね。 利尻の中で、稚内の駅の売店で買った「味噌パン」を大事に食べました。

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北海道　No.01 (1979/09/10)
＜さざなみ＞ 階上喫茶「さざなみ」にて、ジャンボソフトクリームに挑む若者たち。
＜島抜けの舟から＞ そして･･･礼文島に別れを告げる。 見送る方も見送られる方もつらい物です。 礼文ＹＨのヘルパーが海に飛び込んで見送ってました。

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